世にも憎めない話し「沖縄オバァたち編」
沖縄オバァたちの
愛しきお話を3連発😄
沖縄に
暮らしてみないとオバァたちの良さはわからないさー。
《目次》
ゆいまーる
沖縄では「ゆいまーる」という言葉があります。
「ゆい」は結ぶ「共同、協働」
「まーる」は回るの訛りで「順番」
相互扶助の考え方で
持ちつ持たれつのような意味合いかな。
サイヤG
沖縄は40年前から本島中部の恩納村海沿いに
マンションの住まいを持っていたので
ちょくちょく来ていましたが旅行者の域を出なかった。
移住して3ヶ月ですが
そこに生活する
暮らさないとわからないこと
たくさんあります。
今日の記事では
沖縄の愛しきオバァたちの生態
を書いてみました。
サイヤG
見聞きした体験した3つの話を
オムニバス形式でお伝えします。
私はどうーするね
沖縄では雨がスコールのように降ります。
「カタブイ」と言って、局地的に短時間
雨が降ります。
なので
急に傘が必要な時が多々あるのです。
サイヤG
ある説明会があって
朝、家を出る時
天気は良かったのですが、夕方までは
お空も怪しいので、ブルーのコンビニ傘を持ちました。
案の定、帰る時間には
雨がザーザーと降り出しました。
説明会も終わり
さて、帰ろうと
会場の入り口に置いた傘を見ると
見知らぬオバァーが私の傘を持ち出そうとしているではないか!
コンビニ傘なので
どれも同じように見えて間違えたのかと思い
「それ私のですよ」
と声をかけたら・・・
「じゃ私はどうするね!」
と問いただされてしまった。
持ってきていないことが判明。
傘のない私は、濡れて帰るのか!?
という意味だと思うが
おかしくね(°_°)
傘の所有者なのに、怒られ気味
キレられ気味に意見された。
怒りよりも
おかしい😀が勝り
「オバァ、私もその傘1本しかないから返してね」
と無事、濡れずに帰路につきました。
ちなみにこの話
むかしサイヤGが産業支援センターと言うところで
体験した話なのですが
最近、地元テレビのアナウンサーが体験として
紹介していたそう。
TVを見ていた奥さんが
パパが言ってた話し、TVでやってたわよ!
「コレって珍しい話しではない?沖縄アルアルなの🤣」
ゴーヤチャンプル定食にしましょうね
サイヤG
行きつけの定食屋があります。
路地裏にある古ぼけたお店で
観光客はほとんど来ません。
そのお店は
姉妹か友達かわかりませんが
オバァが2人でお店を仕切っています。
このお店、テーブルにメニューなどはなく
壁に貼ってあるメニューから選べるので
迷って仕方ない。
貼ってあるメニューは
ジャンル別でもなく、継ぎ足し
つぎ足しでメニューが増え
法則なく貼っているようなので
ただでさえ迷うのに「食べたいものを探す」という楽しみもある。
まぁドン・キホーテの戦略だな!
と最初は思っていた。
でもそんなの関係ねー事がわかった。
ある日、ランチタイムに
店に入りメニュー選びをしていると
ホール担当のオバァが横に立ち
「ゴーヤチャンプル定食にしましょうね」
と言うのだ。
沖縄では「〇〇しましょうね」は
勧誘の言葉ではない!
「確認」の意味や「確定」なのだ。
「ゴーヤチャンプル定食でいいよね」
と言う意味。
おいおい・・・メニュー選び楽しんでんのに
「どうして?」と聞いたら
「今、他の人がゴーヤチャンプル定食の注文入れたから
出来上がるの早いさ」
(こちらも都合いいさ)
( )は心の声として受け止めたのだが。。。
堂々たる態度と
店内の忙しさに負けて「ハイ それでお願い」
と美味しいゴーヤチャンプルをそう待たずに
いただきました😋
「しましょ〜ね」笑い話
「しましょーね」話しと言えば
サイヤG、とんだお笑い話しがある。
20年くらい前
新宿のホンキートンクと言う
ショーパブにハマっていた時の話。
ショーガールは唄やダンスが上手い
沖縄出身の娘が多く
ショーのない時には席についてくれる。
店の閉店間際
いつもの馴染みの沖縄出身の女の子が
お会計を催促しながら
「林さん、そろそろ帰りましょうね」
と言うではないか😍
そう、先ほど
沖縄の〇〇しましょうね
文法のとおり「帰る時間ですよ」と
確認されただけのこと。
鼻の下を伸ばした
サイヤGは、店の外でその娘を
待っていようとしたが、社員と一緒のため
泣く泣く後ろ髪をひかれながら
帰路につきました。
後日、沖縄の「〇〇しましょうね」は
「誘い」ではなく「確認」と知って
愕然と立ち上がれないのであった。
沖縄の奥深さを知ったサイヤGです。
最近、ケンミンショーやガレッジのゴリさんがネタにしている
「帰りましょうね」
ユーチューブでしっかり勉強できるので関心ある方はどーぞ。
1箱くらいい〜さ
この話は、10年以上前になりますが
沖縄で仕事をしていた頃、お客さんの都合で時間がだいぶ空いて
ふらりと入ったパチンコ店の出来事です。
サイヤGが座った
近くの反対側にいる、若いおにーちゃんが
大当たりが続いていてドル箱
何十箱を山のように次から次へと積み上げていました。
そのうちに騒がしい声が聞こえたので
振り返ると、オバァがドル箱を1箱かかえ持っていて
大当たりしている、おにーちゃんに叱られているではないか。
「オバァ ダメだよ 俺のドル箱持っていっちゃ😡」
オバァの返しがふるっていた。
「1箱くらい いいさ〜 アンタこんなに出ているんだから
1箱くらい いいさ〜」
オバァは渋々
箱を戻して、ぶつぶつ独り言
言いながら去ったのであった。
3話の追加説明
この話3つ
沖縄ならではの
つけ足す説明があります。
傘の話しですが
沖縄は観光客の忘れ物や
カタブイなどで、ちょっとついでに買った
コンビニ傘などがあちこちに放置されている。
街中を走っている路線バスなど
席に置き忘れた傘がしばらくの間
バス内の真ん中あたりにかためられて
吊り下げています。
コンビニでも、しばらくは店先に
そのまま放置されている店は多い。
コレって、忘れた人のため
と言うより「使いたい人、つかって」
使い回し目的になっているのも事実。
ウチナー(沖縄生まれの沖縄育ち)に言わせれば
そんな事ないさ。
と言われそうだが
コンビニ傘の共有化
ゆるいかなと思うサイヤGです。
ゴーヤチャンプル定食の件
ですが
ここの定食は
沖縄そば、日替わりの惣菜、もずく
などが何品もついていて
ゴーヤチャンプル以外のおかず
が盛り沢山でボリュームもすごい!
ある日は副菜として
メンチカツがついたのですが
メンチカツ定食か?と思うようなボリュームと配置😀
どうやら、定食類は
お客さんが選ぶのに
迷わずとも、満腹で満足させる心意気が
あるようだ。
あくまでオバァたちの考えで^_^
それにこの店
夕方からも繁盛していて
呑んべいたちが集まり、ちょいと一杯。
一品料理や
お好みのものは、その時間にしてね。
と言う考えらしい。
ランチタイムは、早く出すのが命
お客さんもお店も
効率が一番だ。
パチンコ店の事件
内地(本州)でこんな事があると
ちょっとした事件ですよね。
沖縄では、おにーちゃんも
諭(さと)すように、なだめるように
「オバァーさ〜」と話しかけていた。
オバァも面白ければ
おにーちゃんも愛があるのだ。
もう少しゆる〜く生きようね
ウチナー(沖縄生まれ沖縄育ち)の人にも
沖縄大好きな人たちにも
こんな3話で「ゆいまーる」語るな!
とお叱りを受けそうです。
ですが
サイヤG としては、沖縄のこのゆるさ加減
大好きなのです。
コレからの世の中
もっと必要になると思う。
世の中
物理的にも精神的にも
内にこもる事が多くなったせいか
カリカリ、イライラした雰囲気が蔓延しています。
もっと余裕を持って暮らしたいものです。
コロナ禍収まったら
沖縄も含めて
人と人が自由に行き来できて
交流ができるようになった時
その土地の文化や生活
ゆるーく、らっくりと
楽しみたいですね。
「ゆいまーる」の時代到来です。